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【RPA(UiPath)】UiPathのマーケットプレイス(旧UiPath Go!)のまとめ

この記事ではUiPathのマーケットプレイス(世界中の人が役に立つ部品をアップロードしている場所)の説明とアップロードされている部品の種類について、説明します。実際に扱ってみたり、中身をみて良さそうなものを個別に紹介する部品の一覧情報は別途掲載予定です。マーケットプレイスの部品を上手く扱っていけるようになるとより開発の品質を高める事ができたり、開発時間を短くする事ができたりする事が可能になりますので、是非上手く利用できるようになって頂ければと思います。

 

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【目次】

 

1.マーケットプレイス(旧UiPath Go!)とは

冒頭で説明している通り、UiPathのマーケットプレイスです。UiPath Connectにサイトが統合されるまでは『UiPath Go!』という名称で呼ばれていました。リンクは下記に張り付けてあります。UiPath Connectというサイトの中の一つのコンテンツとして組み込まれています。部品(コンポーネント)のダウンロードには会員登録が必要ですが、無料ですので登録をしておくと良いと思います。自身が作った部品をアップロードする事もできます。また、企業としてアップロードしている会社もあります。ダウンロードする際に、すぐにダウンロードできず自分の所属企業の情報を入力してその企業に問い合わせしてから、ダウンロードする事ができる部品もいくつかあります。(おそらくそこからビジネスに繋げているのかな)

 

connect.uipath.com

 

2.マーケットプレイスの部品の探し方について

マーケットプレイスには2020年04月19日現在でなんと900もの部品がアップロードされています。数が多いとほしいものを探すのに時間が掛かってしまうのが難点ですが、下記の方法で探す事ができます。

 

〇サイト内で検索して引っ掛ける

サイト内の検索フォームで単語を入力して検索するやり方です。初期テンプレートを調べたい時は「テンプレート」と調べたりします。英語で掲載されているものも多いので、日本語と英語両方で検索するのが良いと思います。

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〇公式がお勧めで纏めているカテゴリから探す

公式が数ある部品の中から用途毎に纏めて部品を紹介しています。ほしい用途のものがこのカテゴリ(バンドル)にある時はここから探すのが良いです。

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〇全てのコンポーネント一覧から探す

全てから探すのは大変そうなイメージですが、部品の種類毎に一覧表示する事ができます。少し量が多いですが、注目のバンドルにない場合は、ここから探すと取りこぼしがないです。(検索だとキーワードに引っかからなかっただけで実はほしいものが存在している可能性があるため)

 

「信頼できるソース」という文字が入っている部品があるものとないものがありますが、文字が入っているものはUiPath社が確認して、信頼できるものと評価しているものです。企業で扱うようなものは基本的に信頼できるソースのものを扱うのが良いでしょう。また、ダウンロード数が多いのは好評である証拠なので、同じようなものがある場合はダウンロード数と評価が良いものから見ていくのがお勧めです。時間があれば全て比較してどれを使うか選べれば良いですが、結構時間かかります。

 

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3.マーケットプレイスの部品種類について

マーケットプレイスで扱っている部品は大きく下記のカテゴリに区分けされています。

 

〇カスタムアクティビティ

カスタム アクティビティは、インストールして UiPath Studio のワークフロー内にドラッグ & ドロップできるコンポーネントです。UiPath Studio に標準装備されている既定のアクティビティやアクティビティ パッケージでは対応できない部分をカバーするものです。

 

スニペット

スニペットは既製の部分的なコードで、UiPath Studio で作成したワークフローに呼び出したり、追加することができます。あらゆるユーザー、環境、そしてプロセスにおいて再利用可能です。部分的なフレームワークのイメージ。

 

〇ワークフローテンプレート

ワークフロー テンプレートは、新しいプロジェクトを素早く簡単に作成できるようにするフレームワークです。プロジェクト構成が既に確立しているため、取り組んでいるプロジェクトの種類に関わらずチームの生産性の向上につながり、モジュール性、再利用性、保守性、そして拡張性などのベスト プラクティスを可能にします。有名なAttended FrameworkとReFrameworkがあるカテゴリです。

 

〇コネクター

ネクターは UiPath 製品と他のアプリケーションとの「対話」を可能にするコンポーネント (アプリケーション コネクター) または UiPath 製品と外部データ ソースを接続するコンポーネント (データ コネクター) のいずれかを指します。AI-OCR等との連携部分を部品で提供されているカテゴリです。

 

ダッシュボード

ダッシュボードは、ユーザーが自身の環境にデプロイできる既成コンテンツで、UiPath のロボット ログをデータ ソースとして使用します。Kibana またはその他のレポーティング/BI プラットフォーム上で作成可能なものを扱っているカテゴリです。

 

〇マシンラーニングモデル

マシン ラーニング モデルは、データを使ってマシン ラーニング アルゴリズムをトレーニングした結果生成される出力データのことを指し、プロジェクト内で使用することができます。マシン ラーニング アルゴリズムとは、明示的プログラミングではなく入力データや経験から学習した知識に基づく人工知能のアプリケーションのことです。

 

〇ソリューション

ソリューションとは、UiPath のコア製品、UiPath OEM およびアドオン製品をベースに作成され、業種や職種特有のビジネス上の問題を解決する、エンド ツー エンドのプロセス自動化のソリューションを指します。作成したシナリオが規約通り作れているか自動でチェックする「workflow Inspector」やOrchestratorに対しての操作をサポートする「Orchestrator Manager」等が提供されているカテゴリです。

 

〇デモ

新しい技術や機能を利用してできることをデモンストレーションとして紹介しているカテゴリのようです。(最近追加されたものらしく公式の説明がないので、掲載部品の概要から判断)

 

〇開発者ツール

開発者用に役立つものが掲載されている場所です。最近話題のActivity Creator(カスタムアクティビティを作る用のStudio)等が掲載されています。

 

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4.マーケットプレイスの運用方法について

マーケットプレイスを利用する場合、個人であれば自由に使えば問題ないと思いますが、企業で扱う場合は、ルールを定めて運用するのが良いと思います。例えばカスタムアクティビティとスニペットは「信頼できるソース」であれば、各自でダウンロードして利用可能だが、それ以外はRPA推進チームに問い合わせや利用許可を得てから利用させる等です。ルールを定める理由としては企業毎にテンプレートを定めている場合、テンプレートを自由に扱わせてしまうと標準に沿っていないものが出来上がってしまったり、バグが多い部品を扱ってしまい障害に繋がってしまったり、ロボットの方にパッケージのインストールができておらず障害になってしまったりするためです。どのプロセスのものがどの拡張アクティビティを使っているの管理は必要になるかと思います。

 

RPA推進チームがマーケットプレイスを定期的に調べて便利なものを社内に展開していくやり方ができれば、各自が調べる時間を削減する事ができたり、使い方が難しいものはガイドを作成して補ったりする事で効率的にマーケットプレイスの部品を利用していく事ができると思います。

 

5.さいごに

マーケットプレイスに掲載されている内容を把握し、役に立つものを皆が扱えるようにするにはXAMLファイルを見る能力も必要となり、量も多いためそれなりの人材や時間が必要となります。そのようなRPA推進担当の方々向けに、今後当ブログでお勧めの部品情報を提供していくので、少しでも、役に立つ部品を見つける事ができるお役に立てればと思います。

 

 

UiPathのその他の情報はこちらにリンクが纏まっているので、他の情報も知りたい方はこちらの記事からアクセスをお願いします。

 

syachiku-inu.hatenablog.com