ハタケ(システムエンジニア→ITコンサル)の日常とナレッジ展開ブログ

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【未経験者向け】IT業界とは?調べたけどよく分からなかった方向けに解説

就職や転職をする際に、IT業界を候補に入れたいけど「ITってそもそも良くわからない」「調べたけどイメージが沸かない」という方向けに、IT業界についての説明と各職種ごとの仕事内容や、今後の動向について説明していきます。

 

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【目次】

 

ITってなに?

ITは「Information Technology(インフォメーション・テクノロジー)」の略で、日本語では「情報技術」と訳されます。情報技術とは情報に関するコンピュータなどの技術(の総評)に関した表現です。通信(情報を伝達する事)を含めて情報通信技術(Information and communication(s) technology)略してICTという表現も使用されています。

 

簡単に説明すると、コンピューター、インターネット、携帯電話、スマートフォン等が使う情報処理や通信に関する技術の事を指します。情報とは、文章、数値、電話の声、お金、画像、動画等の事です。スマートフォンは様々な情報技術に触れる事ができる優れた機器(ハードウェア)である事が分かると思います。そう考えてみると、現在私達の身の周りは、ITだらけの生活になっている事を実感しますよね!

身の周りに溢れているという事は、職業としての需要が高い事も意味しています。

 

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IT業界の分類

ITってなに?」で説明している通り、IT業界は多くの業種や職種が絡み合っており、技術やサービスが進化していくにつれて、業態がさらに複雑化してきています。現在一般的には、大きく下記4つの分野に分けられている事が多いです。

 

 1.機器(ハードウェア)

    2.機器の中身(ソフトウェア)

    3.情報処理サービス

 4.インターネット(Web)

 

ここからは上記分野別に、それぞれの内容について説明をしていきます。

 

1.機器(ハードウェア)

ハードウェアとは実体がある機器の事を指します。パソコン本体やマウス、サーバー(サービスを提供するコンピュータ)、電子回路、携帯電話本体の事です。この業界には機器を製造する大手メーカーや関連企業が含まれます。

 

これらのハードウェアを制御するシステムを開発する技術者を組み込みエンジニアと呼びます。近年IoT(※1)の発展によりエンジニアの需要が高まっています。ハードウェア業界だけの話ではないのですが、サーバー(※2)は今まで物理的に購入して構築するのが普通でしたが、近年はクラウドサービス(※3)を利用するのが主流になってきています。

 

代表的なものとしてAmazonが提供するAWS(Amazon Web Service)やMicrosoftが提供するAzureがあります。物理的なサーバーよりもセキュリティ面も強くなってきており、今後多くの企業がクラウドサーバーを扱うようになっていくと思われます。クラウドサーバーの構成方法を検討でき、構築できるレベルになると今後市場価値は高まっていくはずです。

 

※1 Internet of Thingsの略称。ものとInternetを繋ぐこと。遠く離れた所からエアコンを付けれたりするようにすることを指します。

 

※2 他のコンピュータに自身が持っている機能やサービス、データを提供するコンピュータの事。インターネットで検索すると検索結果が返ってくると思いますが、結果を返してきてくれているのが、サーバーです。 

 

※3 ネットワーク上に存在しているかのように、サーバーやパソコンを操作できるようにしているもの。実体は複数や特定拠点の物理サーバー容量を使用して構成されています。

 

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2.機器の中身(ソフトウェア)

ソフトウェアとはハードウェアを動かすための命令や処理手順をまとめたもの(プログラム)を指します。ソフトウェアは大きく分けて2つに分かれます。

 

システム全体を管理するソフトウェア(OS(オペレーションシステム))とOS上で動作する特定の目的や機能のために作成されるソフトウェア(アプリケーション)です。OSはPCでいうと「Windows」や「Mac」、スマートフォンでいうとiphoneのOS(iOS)やAndroidなどがあげられます。

 

ソフトウェア業界はこのようなOSやアプリケーションを扱う業界です。プログラムをプログラム言語(htmlやJava)を用いて作成を専門で行うプログラマーとプログラミング含めてシステム開発に統合的に関わるシステムエンジニアという職種があります。

 

プログラマーは非常に重要な職種ですが、日本ではプログラマーよりもシステムエンジニア(リーダー)の方が待遇が良い傾向があります。プログラミング言語は年々、過去の言語よりも簡単に開発を可能とする言語が登場してきていますが、1つの言語を扱えるようになると応用が利くため、まずはなにか一つの言語を経験して技術に特化させていくかマネジメントよりに 方向転換するか決めていくのが良いと思います。システムエンジニアの中にはプログラミングはできないけど、案件推進はできるという人は多く存在しますので、無理に経験する必要はないですが経験しておく事で作業時間の見積もりを正確に行う事ができたり、相手が出してきた見積もりの妥当性を判断する事もできるので、学んでおくことをお勧めします。

 

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3.情報処理サービス

情報処理サービスはシステムインテグレータ(SI)とも呼ばれ、企業に情報システム(情報の処理や伝達を行うシステム)の導入を行う際に必要となる「企画・設計・構築・導入・保守(管理)」などの全てのサービスを提供します。

 

具体的には企業の課題を分析し、システムの企画・立案を実施します。その際に必要となるプログラム言語やソフトウェアやハードウェアの選定をして企業への導入も行うため、最新技術の情報や幅広い知識が求められます。

 

近年では競合企業に対する戦略も視野に入れたITコンサルタントという業種も存在しております。新しい技術の特化しているSAP(※1)コンサルタントRPA(※2)コンサルタントという職種も出てきており市場価値が高い職業となっています。

 

※1 SAPとはドイツに本社を置くERP(Enterprise Resource Planning)と呼ばれるパッケージソフトです。ERPは企業内の人、もの、金、情報といった資源を会社全体で管理及び活用するために使われます。規模が大きい会社ではどこの会社でも必要なものであり、1から構築を行うと膨大な期間や費用が掛かるのですが、これをパッケージとして利用する事で、必要な個所のみカスタマイズすれば導入できるのが利点で、多くの日本企業でも取り入れられています。

 

※2 RPA(Robotic Process Automation)はデスクワーク(Excelやメール等のアプリケーションを扱う作業)の自動化を行うことができる概念の事です。イメージ認識やプログラム認識機能を利用し、人が行っている操作を自動化する事ができます。RPAの詳細は下記記事に記載しているので、より詳しく知りたい方はこちらを参照ください。

 

syachiku-inu.hatenablog.com

 

 


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4.インターネット(Web)

インターネット業界はインターネットを利用した様々なサービスを提供しています。Webサイト制作、インターネット広告、ネットワーク構築など企業向けにサービスを行う企業とSNSやショッピングサイトなどの個人向けサービスを提供している企業に分かれています。

 

インターネットを使ったサービスは多種多様にあり、考えれば新しいサービスを生み出す事も可能です。近年ではUber eatsやメルカリなどがあげられます。Webのデザイン、開発を行うWebデザイナーや記事を作成するライターもこちらの業界にあてはまります。需要が高く個人で作業を請け負う事もできるため、フリーランスや副業で人気の職種です。

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職場の雰囲気

数々の職場を経験してきた経験上の話ですが、IT業界には様々な人種や性格、性別の人が他の職種よりも入り乱れて構成されていると感じます。人によって働き方への考え方や知識、得意分野がばらばらです。会社や職場で雰囲気が全く違うため、一番初めに配属された職場が自分に合わない場合、すぐ会社を辞めるのでなく上司や派遣元に相談して場所を変えてもらう事も良いと思います。リーダーは様々なタイプの人の事を理解し、取りまとめを行う難易度の高いコミュニケーション能力が求められます。

 

IT業界に向いている人

フリーランスレベルの個人で仕事を行うものではない場合、基本的にはチームプレイで仕事を行う事になるので、チームで協力して目標を達成する事が好きな人に向いています。また、上記までで説明してきた通り、IT技術は日々進化していくものであるため、その度に新しい知識を学習していかなければなりません。学生時代に勉強が嫌いだったりや苦手だったりする人も仕事をしていくうちに学ぶ事が楽しくなり、学習していく人もいますが学ぶ事に拒否反応がない人が向いています。

 

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まとめ

ここまでの内容をみると、ハードルが高い業界だと感じる方もいるかもしれません。しかし実際は、新しい知識を学習せずとも、人を上手く使って仕事をこなす人やのんびりしている人も多くいます。そのため、自分にあった企業や職場に出会う事ができたり、自分なりの働き方を構築する事が出来れたりすれば、楽しく仕事をしていく事ができると思います。昔は残業が多く大変というイメージがありましたが、働き方改革の影響もあり、徐々に改善されてきています。会社を決める基準にワークライフバランスを重視する場合は、平均残業時間が少ない会社を選ぶと良いと思います。

 

如何でしたでしょうか。力が身に付くまでは大変かもしれませんが、やりがいがあり将来的に自由な働き方を選択する事も可能となるIT業界は一押しの業界です!企業の説明会に参加するとまたイメージが膨らむと思いますので、悩んでいる場合一歩踏み出してみては如何でしょうか!